【これだけは押さえておこう!】失敗しないための投資信託の選び方・初心者にもわかりやすく解説
こんな人に読んでほしい
投資信託を始めようと思うんだけど、どれを選んだらいいか分からない
失敗しないための投資信託の選び方をまとめました。
本日のテーマはこちら
投資信託は星の数ほど選択支がある
皆さん投資信託のどれくらいの本数があるかご存知ですか??
なんと全体で12,476本もの数の投資信託が存在するのです!(2019年2月時点)
詳細を知りたい方は、投資信託協会が提供する資料をご確認ください
こんなにも数がある中から、自分にぴったりの投資信託を選ぶって至難の業ですよね。
本日は投信信託を選ぶ際にやってはいけないこと 、選ぶ際に確認したいポイントについて紹介していきます。
投資信託を選ぶ際にやってはいけないこと
まずは、初心者がやってしまいがちNGな選び方からご紹介します。
ランキングで選んでしまう
まずは売れ筋ランキングについてですが、たくさん売れていることと、これから利益を出してくれるかどうかは無関係だということです。
え?でも皆が選ぶってことは、それだけいいってことなんじゃないの??
確かに、運用実績が認められてランキング入りしているファンドも中にはあると思います。
しかし、そうでない商品も存在することを知っておいてください。
このようにランキング情報はネットのあちらこちらに転がっています。
それを鵜呑みにした人が、ランキングに乗っている投資信託を購入する
↓
ランキングが上がる
↓
また鵜呑みにした人が購入する
といったように、一度ランキングに掲載された商品ばかりが売れ続けることもあるのです。
なので、「売れている」からこれを買おうといった安易な考えは捨ててください。
あくまで、人気ランキングは参考程度です。
過去の運用実績で選んでしまう
投資信託には「インデックスファンド」と「アクティブファンド」の2種類が存在します。
インデックスファンドとは、市場の平均の指標(日経平均やTOPIXなど)に追従することを目的としたファンドです。
日経平均やTOPIXは、過去の値動きと関係なく上下しますので、インデックスファンドにおいて、過去の実績をみることは、ほとんど意味がありません。
次にアクティブファンドですが、これはインデックスファンドよりも高い利益を出すことを目的としています。
アクティブファンドにおいては、過去実績が有用な情報であることがあります。
それは、そのファンドに利益を出すためのすごい仕組みがある、または担当者が凄腕で、将来的にも運用することが見通せている場合です。
それ以外の、運用しているファンドマネージャーがどういう人か分からない、または担当者がコロコロ変わるような場合には過去の運用成績は見ても意味がありません。
なので、結論を言うと、どちらのファンドを選ぶにせよ、過去の運用実績はあまり役に立たないことがほとんどです。
投資信託を選ぶ際のポイント
次に投資信託を選ぶ際にどのようなポイント見ていけばよいのか紹介していきます。
純資産残高を確認する
投資信託における純資産残高とは、簡単にいうとそのファンドにどれだけのお金があるかを示したものです。
正確に、純資産残高を説明したものは以下。
ファンドが保有している株式や債券などを時価で評価し、現預金、利息・配当金等を加えた金額から運用にかかるコストや未払金等の負債を差し引いた額。
引用:純資産残高|金融/証券用語集|株のことならネット証券会社【カブドットコム】
投資信託を購入するメリットは、簡単に分散投資ができることにあります。
しかし、分散させるためにはそれなりの資金が必要となるので、お金がない投資信託だと、十分に分散投資ができない可能性があるのです。
また、資金が減少している投資信託については、運用費用を賄うことができずに赤字運営になることから、証書に償還されるリスクもあります。
償還とは
投資信託の「償還」とは、投資信託の運用期間が終わり、信託財産の清算を行い、償還日時点の保有者に対して保有口数に応じた償還金を返還することをいいます。
なので、少額で運用されている投資信託には注意が必要となります。
では、どれくらい純資産額があれば、安心なのでしょうか??
目安は100億円以上です。
100億円以上を目安にすると、数千とある投資信託の商品の中から数百単位まで絞り込むことができます。
- 純資産残高が少ないと分散投資が十分にされない危険性がある
- 純資産残高が減少傾向にあると、早々に償還される危険性がある
- 純資産残高の目安は100億円
資産クラス (アセットクラス) の割合を確認する
資産クラスとは、「国内株式」「国内債券」「海外株式」などといったものが挙げられます。
また、海外株式は「先進国」「新興国」などにさらに細かく分類されます。
ここで確認するのは、「どのくらいまで、価格が変動するか」という点です。
以下は、資産クラスごとのリスクとリターンです。
当たり前ですが、リスクが大きいほどリターンが大きくなります。
引用:リスクとリターンとは | 投資のすすめ | 水戸証券株式会社
ここで大きく分類すると「株式」と「債券」の2種類です。
株式は値動きが大きく、年間で±30%ほど変化することも普通にあります。
なので、100万円分の株式を購入した場合、1年間で30万円損することだって、結構な確率で起こるのです。
一方で、債券場合は値動きが小さく、年間で値動きがあったとしても±5%ほどでしょう。
自分がどれくらいまでの値動きを許容するかによって、資産タイプの割合を確認しましょう。
- 資産タイプによって値動きの幅が予想できる
- 攻めたいなら株式の割合高めの商品
- 堅実に行くなら債券の割合高めの商品
投資先の地域を確認する
次にどこの地域に投資するのかを決めましょう。
地域は細かく色々とありますが、ここでは「新興国」「先進国」「国内」に分類して考えてみます。
投資していいる地域を見ることで以下のことが判断できます。
地域 | 成長への期待度 | 下落リスク | 為替リスク |
---|---|---|---|
国内 | 小さい | 大きい | 小さい |
先進国 | 期待できる | 中 | 大きい |
新興国 | 大きく期待できる | 大きい | 大きい |
なので、どの地域にどれくらい投資しているのかは必ず確認するようにしましょう。
また、全世界株式インデックスファンドのように、一つの商品で全世界に分散投資できる投資信託も存在します。
- 投資先の地域によってもリスクとリターンが異なる
- 全世界に分散できる投資信託も存在する
償還日を確認する
投資信託の場合の償還日とは、運用が終了する日のことを言います。
投資信託を選ぶ際にはこの、償還日を確認することも大切です。
なぜなら、投資信託とは、長期投資を前提としている商品だからです。
数ある投資信託の中には、設定日から数年で償還日を迎えるものあります。
なので、最低でも10年以上、できれば無期限で設定されている投資信託を選ぶようにしましょう。
また、運用成績が悪化したり、資産が減少して運用困難に陥った場合は、償還日前に償還されることもあるので注意が必要です。
- 償還日とは運用終了の日という意味
- 償還日は長ければ長いほうがいい
- 成績悪化により償還日より前に償還されることがある
買付手数料を確認する
買付手数料とは、投資信託を購入する際にかかる費用のことを言います。
せっかく成績が良くても、買付手数料が高ければ、利益は下がってしまいます。
世に一般とされている買付手数料は大体2%~3%程度です。
この買付手数料は、証券会社によっても異なります。
気に入った投資信託を見つけたら、複数社で買付手数料を調査してみるといいと思います。
また、買付手数料がかからないノーロードと呼ばれる投資信託も存在します。販売手数料はないに越したことはありません。
どうしても「俺は買付手数料なんて払いたくねぇ!!」という方はノーロードの商品から探してみても良いかもしれません。
- 買付手数料とは、投資信託を購入するための手数料
- 証券会社によって料金がことなる場合がある
- 買付手数料がかからないノーロードと呼ばれる商品もある
おわりに
私は、いろいろ考えた結果、楽天・全世界株式インデックスファンドで運用しています。
6か月間の運用実績を公開した記事を上げました。よかったら読んでください。
投資信託は、どれにするか選びさえすればあとは、ほったらかしで運用することができます。
なので、最初にどれを選ぶかが重要になってくるのです。
間違ったものを選択しないためにも、慎重に検討しましょう!
最後まで読んでいただきありがとうございました。